2018/12/01

CG125 クランクシャフトホールキャップ

先日タペット調整しようとして失敗した時に、どうしても開かなかったクランクシャフトのホールキャップ(正式名称はなんていうのか知りません)。

コインドライバーで何度かトライする内にナメまくってガチャガチャにしてしまった訳ですが、まずはコイツが一つ目の山という事で今日はこいつをやっつけたい、と思います。

そこでまず用意したのはコチラ。
ホンダ用 ステンレス削り出し ホールヘッド クランク シャフト ホール&タイミング ホール キャップ セット 3色展開 焼チタンカラー

ホンダ用、と書かれていますが、まだ実物を一回も開けられてないので互換性というか尺が合ってるのかどうだか解りません。が、他にそれらしい選択肢も見つからなかったのでとりあえずポチッておきました。

ヘッドの部分の尺は大体合ってるんで多分大丈夫だろう、大丈夫であってくれ、頼む。




問題はどうやって開けるか、であります。

最初にトライした方法は、近所のホームセンターで仕入れた大き目のワッシャーを電動ドリルのチャックに付けてインパクトモードで電気の力で強引に回す、という物です。

が、結論から申しますとこれは失敗でした。

元々コインドライバーでナメ倒した後というのもあってか、これも一定以上トルクをかけようとすると簡単にナメてしまいます。

それどころか外れた拍子に勢い余ってクランクケースを思いっきり傷つけてしまいました(ガーン)。

(この記事をお読み下さった皆様におかれましては、電動工具を使ってこういうちょっと強引な作業をする時はくれぐれも周辺の養生をお忘れなく・・・。)

次にトライしたのは同じくホームセンターで購入したL字の金属ステーですが、これは厚みがありすぎてホールキャップの溝に上手くハマりませんでした。

そして次。

SK11 水栓ドライバー 先端ストレート形状 軸長45mm スタビータイプ NO.830-045W

結果的にこの水栓ドライバーでホールキャップを開ける事に成功したのですが、その方法はあまりにも強引かつ元のホールキャップがほぼ再利用不可な状態になってしまうのであまりオススメ出来ません。というか絶対に真似しないほうがいいです。

あくまで素人がクソみたいな方法で強引に突破したぞ、という記録としてご参考ください。

まずホールキャップの溝(-)はコイン型のR形状になっています。

対してこの新たに用意した水栓ドライバーは先端がフラットになっています。コインドライバーと違ってキチンとハマりさえすればかなりトルクをかけられますし、ナメ難い形状だと思います。

そこでこの水栓ドライバーをハメる為にホールキャップのほうを加工する事にしました。

とは言えホールキャップは未だクランクケースにガッチリとハマったままですので、くれぐれも慎重に作業する事にします。(既にクランクケースには先ほどの傷が・・・泣)

こんな感じ

まず溝の両端を溝の幅と大体同じくらいの太さのドリル(2.4φ)で途中まで掘ります。

そして中をマルチツールでフラットに削っていきます。

めったに使わないけど使うときは活躍してくれる電動工具No.1それがマルチツール。

今回は切削で溝を掘る、という器用な仕事をこなしてくれました。あると便利です。



いくぜ水栓ドライバー! こい六角レンチ!合体っ!ガチーン!

いくら手で回そうとしてもビクともしないのでハンマーでコツコツ作戦でいきます。

どんなに硬く締まったボルトが相手でもこのコツコツ作戦は無敗です。六角レンチの頭(首?)をコツコツ叩いていきます。

休み休みで30分ほどコツコツしてもまだビクともしません。無駄に時間だけが過ぎていきます。

「常勝無敗のコツコツ作戦が通用しないなんて・・・うせやろ・・・。」

タイミングホールを外したときにも思ったことですが、このキャップの下にはOリングがあり、こいつが熱かなんかで固着してるんだろうと思います。

水栓ドライバーを抑えながらハンマーで叩く、という作業は地味に辛いです。

ただこの水栓ドライバーが次ナメたらもう後が無い、というかキャップを完全に破壊する前提な方法しか思い浮かばないので、水栓ドライバーを抑えるほうの手は全力で握ります。

ハンマーも可能な限り強めに叩きます。コツコツの衝撃をOリングのゴムに吸収されないように祈りを込めて叩きます。

が、ビクともしません

小一時間コツコツしてもう腕も腰も限界という事で心が折れそうになっていました。

もうコツコツ作戦を諦めて最後に手で体重を乗せて思い切り回してみます。

これでナメたらもうしゃーない、とグンと力むと同時にカシュッという軽い音。

「あーナメてもうた。完全にやってもうた。」

と思って見てみるとちゃんとキャップが回ってました。最後の手応えは嘘みたいに軽かったです。

取れたぜイエーイ

結局コツコツが効いていたのか体重乗せた全力が効いたのかよくわかりませんでした。

普通の硬く締まったボルトを開けた時の感触ではなかったですね。

Oリングの断面には白い何かがこびりついていました。よく解りません。

という事でホールキャップはM30タイミングホールはM14でアマゾンでポチッておいたHENGというロゴの謎メーカーの社外品がピッタリ収まりました。












これでピッタリ収まってくれなかったら私の心がポッキリと逝っちゃう所でしたがバイクの神様に感謝です。ありがとう神様。ありがとうHENGという謎メーカー。

この商品、私がアマゾンでポチッた時はゴールドとブルーの2色から選べました。選んだのは御覧の通りブルーのほうですが、まぁ正直CGにはあんまり似合わないですね・・・。

見た目はともかくこれで六角でいつでも外せるようになったので前回のリベンジと同時に本丸に一歩近づきました。

やった事と言えばホールキャップを社外品に替えただけ(しかもポン付け)なのですが、なぜか中ボスを倒したくらいの達成感があります。

これで今日もなんとなく整備した気になっておいしくビールが飲めます。イエーイ!



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